
宮地さんはアフリカ南部のザンビアで、無医村の人たちを支援する医療活動に参加しました。大学5年生の3月、
NPO法人「シェア=国際保健協力市民の会」のプログラムに加わり、首都ルサカ近郊の医療活動に同行しました。
無医村地域では医師や看護師が不足し、病院に行けない住民が大勢います。医学生として、現地の人々の診療補助や健康教育活動に従事しました。
「どうしても現地で役立ちたい」という思いから、1年間の休学を決意。現地では日本のように設備が整っておらず、
電気が止まることも日常茶飯事。限られた資源をどう活かすか、知恵をしぼる経験を積みました。
親戚に医師が多く、その背中に憧れたことが原点。高校時代には勉強で苦労した時期もありましたが、
「一人の患者さんの人生に深く関わりたい」という思いから医学の道へ。
予防接種や感染症対策など、日本では当たり前の医療がまだ行き届いていない現実を目の当たりに。
「現場に立つと何もできない自分に直面する。だからこそ、できることを一つずつ積み重ねたい」と振り返ります。
将来は国際医療の分野で活躍することを目指し、「志」を持ち続けて歩み続けると語ります。
医師としてだけでなく、一人の人間として、世界の人々のためにできることを探していく――それが宮地さんの目標です。