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小池 貴義さん 海外駐在員の仕事

私の仕事を紹介します

メーカー勤務 海外駐在員 小池貴義先輩

 

 

新町中学(元田端中)を三十数年前に卒業、卒塾されたOBの小池先輩を迎えてお話を伺いました。
小池先輩はメーカーに勤務され、海外駐在員をされています。日本と外国を行き来している生活、仕事内容についてお聞かせいただきました。

先輩が勤務される会社は鉄道、情報通信、電力、国土交通省、大きくはこの4部門から成り立つ会社で、営業職をされています。
ライフラインの設備など、生活に必要な部分のサポートをする仕事をされています。
先輩が働かれている部門は鉄道のインフラの営業を扱う仕事をされています。地元田端はJRにゆかりある土地ですので、その仕事を任されたことに縁を感じられたそうです。
近年、海外日本企業は新幹線など海外市場へと目を向けるようになりました。

「君たちも英文法や英熟語の勉強をやっているかと思うけれど、私はどちらかというと英語は得意な方ではありませんでした。
海外駐在が決まった時も中学生の教科書を見直したくらいでしたから、けっして英語が得意だったわけではありません。
しかしどこでも行けと言われたら行くのが日本のビジネスマンです」

そうして、ベトナムを皮切りに台湾、マレーシア、インド、タイ、ヨーロッパ諸国などの海外の駐在員として働くようになりました。
最初は、ベトナムに一人営業を行くように会社から言われました。同行者もいない状態でした。拙い英語ながら、一生懸命話した結果なんとか伝わりました。
海外を回る度に英語の勉強をもっとしておけば、もっと出来たのだろうなと思っていました。「その時にやれることをしっかりやるべきだ」と今思います。

 

 

仕事は競合他社、国内だけでなく海外との争いの中で、より案件を取っていくことが必要となります。
その仕事の中で、近年は単身赴任でタイへ駐在していました。家族を日本に残し単身赴任をしました。

ODAの仕事の50%は日本企業が取っても大丈夫ですが、残りの50%は現地の企業に仕事が行くようにしないとODAの意味がなくなります。
そこで、現地の工場で日本の技術、ノウハウを伝え、直接現地で作るようにしました。
現地では、数十か国の人たちが集まり、会議などすべて英語で行われます。長年の経験のなかで、聞き取ることも話すことも出来るようになってきていました。

現地では、自宅から現場までは往復120kmを4時間かけていました。時間の無駄を感じ、現場近くに住みたいとお願いするも、安全性のためかなかなか許可が下りませんでした。
そうしてなんとかアパートが見つかりました。写真を見てください。水牛が写っていますね。私が借りた部屋から見える景色です。
部屋にはシャワーはあるもののお湯は出ません。「お湯が出ないのか」と問うとどこもそうでした。「郷に入っては郷に従え」ですね。
ヘビ・コブラ・野犬がいて、車がないと生活も出来ないような場所でした。車が必要でしたので、国際免許をとりました。

夕食はどうするかといった問題がありました。レストランは20時には締まります。コンビニに行くにも車で45分もかかるような場所でした。
自炊は考えていませんでしたのでキッチンは不要と考えていました。そこで最初は果物を買いましたが飽きてしまいます。
試行錯誤を繰り返しながらある時、スーパーでコーンフレークを見つけ、三年間毎夕食をコーンフレークにしました。
そうして通勤等にむだな時間をなくすようにしました。

田舎での生活をしていく中で、大変なことも多くありましたが、現地のローカルスタッフとの集いなど楽しみもありました。
現地の方と同じ目線で、ともに仕事をするということが大事だということを感じました。
タイで仕事をさせてもらい、そこでお金をいただいているということを忘れてはいけないと意識しました。

 

Q:仕事のやりがいは?

A:実際に電車が走ったのを見た時に、タイの人たちに少しでも役に立てたと実感しました。

Q:タイで食べてはいけないもの、生活で大変だったこと?

A:生もの、水は安全ではないので避けた方が無難です。また、海外は治安が日本よりは良くないので、特に海外での一人歩きは避けた方が良いです。

Q:会議の中で困ったことは?

A:専門用語も全て英語でしたが、チームを組んでいたので担当ごとに発言をしながら会議を進めていました。

Q:日本に帰って来たなと感じた時は?

A:国の中心地を離れると、安全ではない地域が多くあります。日本は改めて安全だと思います。日本に帰ってきたときに、街灯の有り難さを感じました。

Q:仕事に翻訳機などは使いましたか?

A:最初は使ったこともありますが、即時性があまりなく、仕事の上で慣れていきましたので、ほとんど使っていませんでした。

 

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