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平野 岳敏 編 人材派遣会社勤務

僕らもみんな出来なかった

第21回 平野 岳敏 編

「志学ニュース」2006年2月号より

高校2年生の冬、大学受験を意識し始めた私は中学時代にお世話になった志学ゼミに改めて入塾しました。その時、私はまだ大学受験をするかどうか、とても迷っていました。美容の専門学校に入って、美容師になろうと思っていたのです。ただ絶対に美容師になりたいという決意は正直ありませんでした。大学受験は厳しいとか辛いとか言うのを耳にして、大学受験から逃げていたのかもしれません。

また世間では不景気といわれていて、大学4年生の就職率がとても低いのをとても気にしていました。将来やりたい仕事が分からなくて、焦っていました。だから少し興味のあった美容学校に行こうと思っていたのかもしれません。でも大学よりは専門学校に行きたいと思っていました。

自信のなかった私は、美容の専門に行ってやっていけるのかとか、不安でした。後で大学に行きたくなっても遅いので、とりあえず今は勉強して、大学と専門どっちに行くのかはもう少し考えようと思い、受験勉強を始めました。

高校時代、勉強はあまりしていませんでした。テスト前だけやって忘れていた私は、中学の基礎が抜けていました。問題集を開いてもまったく分かりませんでした。そこで英語は高校受験のレベルから始めたのを今でも覚えています。文法から始まり、単語を覚えて・・・いまからで間に合うのかとても不安でした。

周りの塾生に比べて、英語が特にできないのは分かっていたので、春の講習までにはみんなに追いつかなければと思ってとりあえず英語をがんばりました。

5月ぐらいになって、予備校の模試を始めて受けました。結果はすべてE判定でした。Dに近いE判定ならまだしも、D判定にすらほど遠いE判定でした。始めて受けた模試の結果から、このままでは本当にどこの大学にも入れないと思い、本腰を入れて勉強に取り組むようになりました。高校は4時間目まで受けて帰れる日が多かったので、昼ごろから塾に行き、勉強しました。

勉強が好きではない私にとって、高校で勉強して、その後塾で勉強する毎日は、とてもつらい日々でした。ただ次の模試でも全てE判定だと、もう終わりだと思っていたので、時間だけは費やしました。まだどうやれば、分かるようになるか分からなかったので、阿部先生や水谷先生に言われた、英頻、単語、英語の基礎問題集をひたすらやりました。またちょうどその時期に行きたい大学もでてきたので、勉強に対するモチベーションもあがってきました。

厳しい夏も終わり、9月に私大模試を受けました。結果は始めてD判定を取ることができました。この時期は専門学校の入試が始まる時期で少し気にかけましたが、大学に行こうという決意が固まっていました。正確に言うと、大学を出た後にでも美容関係に・・・とかいろいろ考えていましたが、そのときは、今は希望の青山学院大学に行きたいという気持ちが強くなっていました。

まだまだ合格ラインのレベルではないけれども、5月の模試よりは成績も上がっているし、がんばれば行けるかもという希望のもと勉強をがんばりました。でもまだD判定。焦りだけがいつも心にあったのを覚えています。でもやるしかなかったのです。

その後はというと、偏差値がなかなか上がらずとても苦しかったです。苦しいけれどもやったぶんは必ず力になっている、と自分に言い聞かせ勉強に励みました。目標を持つと、人間は強い力を持つもんだなと実感しました。高校2年の冬は1年間も勉強して集中力が続くのかなとか、途中で嫌になったらどうしようとか、考えていましたが、なんとか入試の時期まで勉強をやめたいとまでは、思いませんでした。

そして受験勉強を始めてから約1年、入試の時期になりました。結果はというと、第一希望だった青山学院大の経済学部は落ちたものの、第二部経済学科にはなんとか合格することができました。もっと勉強していたら、昼間部にいけたのかなぁとか思うと、少し後悔も残りましたが、素直にうれしかったのを今でも覚えています。1年間勉強した自分の成果だから、喜んで大学に進もうと思いました。

大学に入ってから現在まで、後悔の残らぬよう、勉強も遊びもアルバイトも一生懸命取り組みました。毎年1月2月になると、志学ゼミでの受験生活を思い出します。志学ゼミでの受験生活のおかげで今の自分があるんだなと。志学での受験生活で勝ち取った、大学生活の4年間のおかげで自分の本当にやりたい仕事も見つける事ができました。これからは今抱いている夢に向かって、走りたいと思います。

志学で勉強している皆さん、勉強も目標を持ってすることが、大事だと思います。がんばってください。私もがんばります。

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